弱者を排除しない統治――プミポン国王とシリキット王妃の思想は、なぜ現代の麻合法化と響き合うのか

近年、世界各地で進む麻(カンナビス)の合法化・非犯罪化は、単なる嗜好品解禁や新産業創出の話ではない。その根底には、国家が「弱者」や「逸脱」と見なされた人々をどのように扱うのかという、きわめて根源的な問いが横たわっている。 この文脈で注目すべきなのが、20世紀後半のタイにおいて、静かに、しかし一貫して示されたある統治の思想である。 それは、プミポン・アドゥンヤデート国王とシリキット王妃が体現してきた…

“てんかんで苦しむ子”に効く唯一の薬が、なぜ違法なのか?

――法律と人道の間で揺れる日本の家族たちの声 “1日100回の発作”を止めた、たった一滴 「その夜、初めて発作が起きなかった。息子が眠っているのを見て、私も泣いた」そう語るのは、難治性てんかんを患う7…

「麻」とは何か──文明の記憶を解き放つ神聖なる植物

「麻(あさ)」とは、単なる植物ではない。それはこの地球における太古からの叡智を宿した神聖な存在であり、人類の記憶の深層に根ざす、忘れられた文明の痕跡そのものである。「麻を知ることは、宇宙文明のリズムを…

Respect Thai / Environment

成功しない道を選んだ人だけが、消えない場所に立つ

― 王室プロジェクトの裏側にある思想 「成功」とは、何だろうか。成果が数値で示され、名前が評価され、社会に“分かりやすい結果”を残すことだろうか。 だが、文明の歴史をたどると、成功の影で、必ず消えてい…

利益も名声も主張もしない人が、文明を生き残らせる理由

― 麻を守った男、Weerachai Nanakornの、語られない選択 私たちは、つい「声の大きな人」を重要だと思ってしまう。成功を語る人、正しさを示す人、未来を設計すると宣言する人。文明は、いつも…

砂漠と生きる農業

―― 水で支配するか、土を育てるか 砂漠で農業を行うことは可能だ。それは、もう証明されている。巨大なスプリンクラー。地下水をくみ上げ、円を描く農地。短期間で育つ作物。だが、ここで一つ問いが残る。それは…

砂漠の砂が土に変わるとき、何が起きているのか

―― 草・麻・木の下で進む、見えない科学 砂漠の緑化を語るとき、多くの記事は「水」「技術」「作物」に焦点を当てる。だが、砂が土に変わる現場では、まったく別のことが起きている。それは、目に見えないレベル…

砂漠の砂を土に変える唯一の方法

―― 草・麻・木がつくる、砂漠の再設計 砂漠を緑にしたい。この願いは何十年もくり返されてきた。 ダムを作る。水を引く。肥料を入れる。最新技術を使う。 だが、多くは失敗した。理由ははっきりしている。 砂…

数字にできないものだけが、文明を救う

―― 管理できない価値を失った文明の行き止まり 現代文明は、数字を信じている。GDP、成長率、排出量、効率、KPI、スコア。測れるものは「存在」し、測れないものは「曖昧」とされる。だが、文明の歴史が示…

国家はなぜ「土壌炭素」を数え始めたのか

―― 見えない数字が、国家の存続を左右し始めた理由 近年、各国の農業政策や環境政策で、ある言葉が急に重みを持ち始めた。それが土壌炭素である。炭素といえば、排出量、工場、エネルギー、CO₂。本来は大気の…

文明は、土から崩れる

―― 滅びは戦争でも革命でもなく、足元から始まる 文明は、何によって崩れるのか。戦争か。疫病か。経済破綻か。歴史は何度も語られてきたが、それらは最後に表れる症状にすぎない。文明が本当に崩れるのは、土が…

Tamogami

「核を持て」と言って嫌われる役を引き受ける人が、本当に“危険”なのか?

田母神俊雄氏は、日本で最も叩かれると分かっている主張を、あえて口にしている。 それが「日本の核保有を議論すべきだ」という発言だ。 これは“好かれるため”の発言ではない この話題を出せば、 ●炎上する●…

ある理想が、守られなかった理由

──力と理性をめぐる、静かな問い 守れない理想は、何度でも奪われる。問題は、「力を持つかどうか」ではない。守る覚悟と、引き金を引かない理性を、同時に持てるかどうかだ。 かつて、多くの理想が語られてきた…

「『核を持て』ではなく『考えるなと言うな』という話」

日本で「核」という言葉を出すと、多くの場合、議論は始まる前に終わる。「被爆国だから不謹慎だ」「危険な思想だ」「触れてはいけない話題だ」こうして考えること自体が封じられる。だが、元航空幕僚長・田母神俊雄…

ウクライナ、ガザ、台湾、世界が不安定になるほど、日本では“考えること”が嫌われる

世界は今、はっきりと不安定になっている。 ●ウクライナでは、侵攻が長期化し●ガザでは、報復と報復が連鎖し●台湾海峡では、緊張が日常風景になった 国連も、国際世論も、理想も、戦争を止める決定打にはなって…

Hiphop

ヒップホップとゴルフの意外な共通点──「漢 a.k.a. GAMIはパターに向いているかもしれない」

「気持ちが真っすぐじゃないと、パターは真っすぐいかない」この言葉は、ゴルファーたちの間で語り継がれる“格言”のようなものだ。パターというクラ…

ヒップホップは現代の仏教か?──悟りのプロセスとしてのライム

21世紀、スニーカーとビートをまとった仏陀たちが、マイク一本で真理を叫んでいる。ストリートの角、クラブの中、YouTubeのアルゴリズムの奥…

サイプレス・ヒルが築いた“緑のレガシー”

ヒップホップに〈カンナビス文化〉を植えた革命者たち ラップで「ウィードを吸う」と言うことが当たり前になる前に、それを本気で、繰り返し、文化として叫んだグループが存在した。Cypress Hill(サイプレス・ヒル)。1991年のデビュー以来、彼らは「マリファナ=悪」という社会通念に対し、 サウンドと思想の両面からカウンターを仕掛けた。このラテン系ヒップホップグループが刻んだ“緑の軌跡”は、単なる音…

Help Japan

なぜ偽教師は第4の話を避け、なぜキリストは偽教師だけに強い言葉を向けたのか

この2つは、実は同じ理由を指している。偽教師が避けているのは「第4」そのもの 偽教師は、愛を語らないわけではない。むしろ、美しく語る。だがそれは、概念としての愛であり、責任としての愛ではない。第4とは…

上に上り詰めた者ほど、第4を失いやすい

― 力・知・戦いと、人が壊れる順番 ― 人は上に行くほど、強くなり、賢くなり、語れるようになる。それ自体は悪ではない。むしろ文明は、第5(言葉)と第6(理解)によって発展してきた。しかし、宗教と哲学は…

親や祖父母が亡くなったあと、なぜ残された人は同じ失敗をくり返してしまうのか

亡くなったあとに「消えないもの」 人が亡くなると、体はこの世から消える。けれど、すべてが消えるわけではない。残るのは、・言葉・態度・価値観・物事の判断のしかた・「こうあるべき」という感覚それらは、形の…

鏡を割らなかった家の話

その家には、大きな鏡が一枚あった。割れたことはない。ただ、少しも磨かれなかった。 奪われたと信じた人 ある日、その家の主人は鏡の前に立つのをやめた。鏡の向こうに、もっと明るく、よく笑い、一緒にいて楽し…

比べることで、なんとか生きてきた人へ―― 裁く席から降りるとき

強さに惹かれてしまう理由 もしあなたが、強い言葉や、荒い態度、怖がられる生き方にどこか惹かれているなら。 それは、あなたが乱暴だからでも、悪い人間だからでもない。 弱く見えたくなかったそれだけの話だ。…

声の大きい家族、沈黙する家族

――強い祖父と、正しい父のあいだで 人は、生まれて最初に世界の見方を学ぶ。善悪、強さ、正しさ、安心の作り方、怒りの扱い方。それらは本で学ぶ前に、家の空気として体に入る。 すごい祖父という「基準点」 こ…

上に立つことでしか、生きられなかった人-勝ったはずなのに、立ち続けていた

塔に住む人の話 その人は、いつからか塔に住むようになった。塔は高く、窓からは遠くまで見渡せる。人の影は小さく、声は届かない。ここにいれば、迷う必要がなかった。 塔に登る階段は、一段一段が狭かった。「正…

人を変えようとしないで生きる、という実践

この哲学は、特別な思想を学ぶことではない。日常の、ほんの小さな選択の積み重ねだ。難しいことは一つもない。むしろ、やらないことを決めるだけでいい。 ① 会話では「理解」より「安全」を優先する 誰かの話を…

なぜ今、「人を変えようとしない思想」が必要なのか

私たちは今、かつてないほど「正しさ」と「善意」に囲まれて生きている。助言は即座に与えられ、答えは検索すれば数秒で手に入り、成長の道筋は無数に可視化されている。それでも人は、以前より安定しているだろうか…

哲学とは、強くなるためではなく戻るためのもの

― 思考があなたを守る瞬間 哲学というと、「強くなるための思考」「正しく生きるための答え」だと思われがちだ。でも本来、哲学の役割は少し違う。哲学は、人を前に進ませる道具である前に、人を“元の場所に戻す…

「もう十分やった」と言える人が強い理由

― 手放すことは敗北ではない 私たちはつい、「まだ何かできたのではないか」「自分が引けば、相手は困るのではないか」と考えてしまう。やさしい人ほど、その問いを何度も自分に投げる。でも、ここで一度、立ち止…

仕事とは何か

── プラトンとアリストテレスから見る「働く」という行為の正体 仕事とは、何だろうか。生活のためか。評価のためか。社会のためか。自己実現のためか。多くの人は「どれか一つ」を答えにしようとする。だが25…

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成功しない道を選んだ人だけが、消えない場所に立つ

― 王室プロジェクトの裏側にある思想 「成功」とは、何だろうか。成果が数値で示され、名前が評価され、社会に“分かりやすい結果”を残すことだろうか。 だが、文明の歴史をたどると、成功の影で、必ず消えてい…

利益も名声も主張もしない人が、文明を生き残らせる理由

― 麻を守った男、Weerachai Nanakornの、語られない選択 私たちは、つい「声の大きな人」を重要だと思ってしまう。成功を語る人、正しさを示す人、未来を設計すると宣言する人。文明は、いつも…

砂漠と生きる農業

―― 水で支配するか、土を育てるか 砂漠で農業を行うことは可能だ。それは、もう証明されている。巨大なスプリンクラー。地下水をくみ上げ、円を描く農地。短期間で育つ作物。だが、ここで一つ問いが残る。それは…

砂漠の砂が土に変わるとき、何が起きているのか

―― 草・麻・木の下で進む、見えない科学 砂漠の緑化を語るとき、多くの記事は「水」「技術」「作物」に焦点を当てる。だが、砂が土に変わる現場では、まったく別のことが起きている。それは、目に見えないレベル…

砂漠の砂を土に変える唯一の方法

―― 草・麻・木がつくる、砂漠の再設計 砂漠を緑にしたい。この願いは何十年もくり返されてきた。 ダムを作る。水を引く。肥料を入れる。最新技術を使う。 だが、多くは失敗した。理由ははっきりしている。 砂…

数字にできないものだけが、文明を救う

―― 管理できない価値を失った文明の行き止まり 現代文明は、数字を信じている。GDP、成長率、排出量、効率、KPI、スコア。測れるものは「存在」し、測れないものは「曖昧」とされる。だが、文明の歴史が示…

国家はなぜ「土壌炭素」を数え始めたのか

―― 見えない数字が、国家の存続を左右し始めた理由 近年、各国の農業政策や環境政策で、ある言葉が急に重みを持ち始めた。それが土壌炭素である。炭素といえば、排出量、工場、エネルギー、CO₂。本来は大気の…

文明は、土から崩れる

―― 滅びは戦争でも革命でもなく、足元から始まる 文明は、何によって崩れるのか。戦争か。疫病か。経済破綻か。歴史は何度も語られてきたが、それらは最後に表れる症状にすぎない。文明が本当に崩れるのは、土が…

法律よりも強い、土の論理

―― 人間のルールが自然に敗北する瞬間 法律は、人間社会を秩序づけるためにある。境界を定め、行為を制限し、責任を明確にする。だが、人間の歴史は何度も示してきた。法律が通用しない領域がある。それが、土で…

国家が最も恐れる作物、麻

―― なぜ麻は「禁止」され、「誤解」され、「周縁化」されたのか 国家が恐れるものは何か。武器か。宗教か。思想か。歴史を見れば答えは明確だ。国家が本当に恐れるのは、「自立を生む構造」である。そして、その…

麻は作物ではなく、インフラである

―― 水・土・気候を支える「生きた基盤」 インフラとは何か。道路、ダム、送電網、上下水道。国家や社会を支える「土台」となる仕組みのことだ。だが、現代社会は一つの致命的な勘違いをしている。本来インフラで…

ダムより麻(ヘンプ)が水を救う

―― アルゼンチン干ばつの本当の原因と、唯一の回復ルート 南米最大級の穀物生産国であるアルゼンチンは、近年深刻な干ばつに繰り返し見舞われている。大豆、トウモロコシ、小麦という世界市場を支える作物の生産…

Mr. Beastの約30億円植林は、なぜ「6%」しか残らなかったのか

― PBS調査が示した現実と、「麻と一緒に植える」という別の答え ― 2019年、MrBeast は「2,000万本の木を植える」という、きわめて象徴的な目標を掲げた。 この挑戦は瞬く間に広がり、Yo…

農業と医療は、同じ所で間違えた

― 「治す」ことに集中しすぎた結果 一見、農業と医療はまったく別の世界に見える。だが、深く見ていくと、同じ場所で、同じ判断ミスをしてきたことが分かる。それは、症状を消すことに集中しすぎたという点だ。 …

土・水・人の体は同じ構造をしている

― 壊れる順番も、なおる順番も同じ 土の話をしていると、どこかで人の体の話と重なってくる。 それは比ゆではない。土・水・人の体は、ほぼ同じ原理で成り立っている。 そして、壊れ方も、なおり方も、驚くほど…

麻を一作入れると、田んぼはどう変わるか

― 「回らなくなった田んぼ」を立て直す一手 田んぼがうまくいかなくなったとき、多くの場合、対処はこうなる。・肥料を足す・薬を変える・管理を細かくするけれど、それでも何かが戻らない。収量ではなく、手応え…

土をなおす作物、麻(ヘンプ)

― 未来の農業が思い出すべき原点 農業の未来を語るとき、人はつい「新しい技術」や「効率」を探そうとする。だが、いま本当に必要なのは、前に進むことではなく、思い出すことなのかもしれない。その中心にある作…

昔の田んぼには、なぜトンボがあふれていたのか

― 土・水・菌・虫の完全な循環 昔の日本の夏には、田んぼの上をトンボが無数に飛んでいた。夕方になると、赤トンボが空をうめ、子どもたちは当たり前のようにそれを見て育った。いま、その光景はほとんど見られな…

日本核保有への反対論に答える

――感情ではなく、構造で考える安全保障―― 日本で核保有を議論すると、必ず強い反対論が出る。その多くは道徳、理想、過去の記憶に基づくものだ。それ自体は否定されるべきではない。しかし国家安全保障は、正し…

日本核保有のすすめ

――「戦わないため」に必要な、冷静な現実論―― 日本で「核保有」を語ることは、いまだに強いタブー視がある。広島・長崎の被爆体験を持つ国として、それは理解できる感情だ。しかし、感情と国家安全保障は別物で…

なぜ偽教師は第4の話を避け、なぜキリストは偽教師だけに強い言葉を向けたのか

この2つは、実は同じ理由を指している。偽教師が避けているのは「第4」そのもの 偽教師は、愛を語らないわけではない。むしろ、美しく語る。だがそれは、概念としての愛であり、責任としての愛ではない。第4とは…

上に上り詰めた者ほど、第4を失いやすい

― 力・知・戦いと、人が壊れる順番 ― 人は上に行くほど、強くなり、賢くなり、語れるようになる。それ自体は悪ではない。むしろ文明は、第5(言葉)と第6(理解)によって発展してきた。しかし、宗教と哲学は…

親や祖父母が亡くなったあと、なぜ残された人は同じ失敗をくり返してしまうのか

亡くなったあとに「消えないもの」 人が亡くなると、体はこの世から消える。けれど、すべてが消えるわけではない。残るのは、・言葉・態度・価値観・物事の判断のしかた・「こうあるべき」という感覚それらは、形の…

鏡を割らなかった家の話

その家には、大きな鏡が一枚あった。割れたことはない。ただ、少しも磨かれなかった。 奪われたと信じた人 ある日、その家の主人は鏡の前に立つのをやめた。鏡の向こうに、もっと明るく、よく笑い、一緒にいて楽し…

比べることで、なんとか生きてきた人へ―― 裁く席から降りるとき

強さに惹かれてしまう理由 もしあなたが、強い言葉や、荒い態度、怖がられる生き方にどこか惹かれているなら。 それは、あなたが乱暴だからでも、悪い人間だからでもない。 弱く見えたくなかったそれだけの話だ。…

声の大きい家族、沈黙する家族

――強い祖父と、正しい父のあいだで 人は、生まれて最初に世界の見方を学ぶ。善悪、強さ、正しさ、安心の作り方、怒りの扱い方。それらは本で学ぶ前に、家の空気として体に入る。 すごい祖父という「基準点」 こ…

上に立つことでしか、生きられなかった人-勝ったはずなのに、立ち続けていた

塔に住む人の話 その人は、いつからか塔に住むようになった。塔は高く、窓からは遠くまで見渡せる。人の影は小さく、声は届かない。ここにいれば、迷う必要がなかった。 塔に登る階段は、一段一段が狭かった。「正…

氷が融ける本当の理由と、唯一の減速装置

― 科学が示す、土壌という巨大な冷却システム 氷河や極地の氷が融けている理由は、単純に「気温が上がったから」ではない。より正確に言えば、地球システムに余分な熱が入り続け、その熱を逃がす仕組みが追いつい…

文明はポールシフトでは滅びない。土が死んだときに終わる

―― 土壌菌という“最後のインフラ” ポールシフトが話題になるたび、人類は同じ不安を繰り返す。磁場が弱くなるのではないか。通信が止まるのではないか。文明が崩壊するのではないか。だが、地質学的に見れば、…

思考と体調が同時に整う食べものは、多くない

―― 完全食にもっとも近い種・麻の実の構造 集中力が続かない。気持ちの切り替えがむずかしい。体は疲れているのに、頭は休まらない。こうした不調は、年齢や性格の問題ではない。脳と体の材料不足が、静かに進ん…

世界が滅びる理由は、技術ではなく「土」を間違えたからだ

人類が管理しすぎた瞬間、地球は壊れ始めた もし、現代世界のあらゆるデータをスーパーコンピューターに入力したら、どのような未来が示されるだろうか。 戦争、人口、経済、資源、技術、気候。条件をどう調整して…

たった1立方センチの土に、10億の命

私たちは毎年「見えない宇宙」を壊し続けている 土は、ただの茶色い物質ではない。それは生命が重なり合って存在する空間だ。 たった1立方センチメートル。指先にのるほどの土の中に、 10億個以上の微生物が生…

地球環境は「エネルギー問題」ではない

農業という未修正システムと、唯一のパッチ「麻」 今の環境議論は、致命的な設計ミスを抱えたまま走っている。 問題を「二酸化炭素(CO₂)」に限定した瞬間、本当の原因から目をそらした。 これは意見ではない…

地球を壊しているのは二酸化炭素ではない

農業・亜酸化窒素・そして「麻」という唯一の解答 世界の環境問題は、長いあいだ二酸化炭素(CO₂)を中心に語られてきた。 発電、車、工場、飛行機。それらを減らせば地球は救われる、という物語が共有されてい…

人を変えようとしないで生きる、という実践

この哲学は、特別な思想を学ぶことではない。日常の、ほんの小さな選択の積み重ねだ。難しいことは一つもない。むしろ、やらないことを決めるだけでいい。 ① 会話では「理解」より「安全」を優先する 誰かの話を…

なぜ今、「人を変えようとしない思想」が必要なのか

私たちは今、かつてないほど「正しさ」と「善意」に囲まれて生きている。助言は即座に与えられ、答えは検索すれば数秒で手に入り、成長の道筋は無数に可視化されている。それでも人は、以前より安定しているだろうか…

変えようとしない人だけが与えられる信頼 ── 非介入の哲学

── 静かに人を尊重する哲学 この世界には、「善意」があふれている。正してあげたい。導いてあげたい。気づかせてあげたい。それらはすべて、いかにも人道的で、誠実な行為に見える。だが、問い直す必要がある。…

哲学とは、強くなるためではなく戻るためのもの

― 思考があなたを守る瞬間 哲学というと、「強くなるための思考」「正しく生きるための答え」だと思われがちだ。でも本来、哲学の役割は少し違う。哲学は、人を前に進ませる道具である前に、人を“元の場所に戻す…

「もう十分やった」と言える人が強い理由

― 手放すことは敗北ではない 私たちはつい、「まだ何かできたのではないか」「自分が引けば、相手は困るのではないか」と考えてしまう。やさしい人ほど、その問いを何度も自分に投げる。でも、ここで一度、立ち止…

仕事とは何か

── プラトンとアリストテレスから見る「働く」という行為の正体 仕事とは、何だろうか。生活のためか。評価のためか。社会のためか。自己実現のためか。多くの人は「どれか一つ」を答えにしようとする。だが25…

王と責任の哲学

── プラトンの「上」とアリストテレスの「下」を引き受ける者 「王」とは、特別な血筋や肩書の話ではない。ここで言う王とは、判断の最終責任を引き受ける立場のことだ。組織でも、会社でも、家庭でも、最終的に…

プラトンの「上の世界」とアリストテレスの「下の世界」

── 私たちは、どこを見て生きているのか 私たちは日々、無数の選択をしている。そのほとんどは意識されないが、実はすべての選択の背後には、「世界をどう見ているか」という前提がある。2500年前、この前提…

感謝のすばらしさ

――世界と断絶しないための、もっとも静かな哲学 感謝という言葉は、あまりにも軽く使われすぎている。礼儀作法、道徳、マナー、ポジティブ思考。あるいは「成功者が口にする便利な言葉」。だが本来、感謝はそのど…

仕事とは、愛を証明する場である

― 評価も感情も越えた「責任の引き受け方」 仕事に「愛」という言葉を持ち込むと、多くの人は違和感を覚える。 感情論ではないか。甘えではないか。ビジネスに愛は不要ではないか。 だが、ここで言う仕事の愛は…

弱者を排除しない統治――プミポン国王とシリキット王妃の思想は、なぜ現代の麻合法化と響き合うのか

近年、世界各地で進む麻(カンナビス)の合法化・非犯罪化は、単なる嗜好品解禁や新産業創出の話ではない。その根底には、国家が「弱者」や「逸脱」と見なされた人々をどのように扱うのかという、きわめて根源的な問…

ある理想が、守られなかった理由

──力と理性をめぐる、静かな問い 守れない理想は、何度でも奪われる。問題は、「力を持つかどうか」ではない。守る覚悟と、引き金を引かない理性を、同時に持てるかどうかだ。 かつて、多くの理想が語られてきた…

麻は、なぜ何度も奪われてきたのか

──文化と尊厳を守ろうとした人々の記憶 守れない理想は、何度でも奪われる。問題は、「力を持つかどうか」ではない。守る覚悟と、引き金を引かない理性を、同時に持てるかどうかだ。 麻は、ただの植物ではなかっ…

ウクライナ、ガザ、台湾、世界が不安定になるほど、日本では“考えること”が嫌われる

世界は今、はっきりと不安定になっている。 ●ウクライナでは、侵攻が長期化し●ガザでは、報復と報復が連鎖し●台湾海峡では、緊張が日常風景になった 国連も、国際世論も、理想も、戦争を止める決定打にはなって…

「『核を持て』ではなく『考えるなと言うな』という話」

日本で「核」という言葉を出すと、多くの場合、議論は始まる前に終わる。「被爆国だから不謹慎だ」「危険な思想だ」「触れてはいけない話題だ」こうして考えること自体が封じられる。だが、元航空幕僚長・田母神俊雄…

「核を持て」と言って嫌われる役を引き受ける人が、本当に“危険”なのか?

田母神俊雄氏は、日本で最も叩かれると分かっている主張を、あえて口にしている。 それが「日本の核保有を議論すべきだ」という発言だ。 これは“好かれるため”の発言ではない この話題を出せば、 ●炎上する●…