弱者を排除しない統治――プミポン国王とシリキット王妃の思想は、なぜ現代の麻合法化と響き合うのか

近年、世界各地で進む麻(カンナビス)の合法化・非犯罪化は、単なる嗜好品解禁や新産業創出の話ではない。その根底には、国家が「弱者」や「逸脱」と見なされた人々をどのように扱うのかという、きわめて根源的な問いが横たわっている。 この文脈で注目すべきなのが、20世紀後半のタイにおいて、静かに、しかし一貫して示されたある統治の思想である。 それは、プミポン・アドゥンヤデート国王とシリキット王妃が体現してきた…

てんかん児に効いた“医療大麻”、世界では承認済み

科学と倫理が前進する国と、議論すらできない国のあいだで 発作を止めた“最後の選択肢” アメリカ・フロリダ州。7歳の少女シャーロット・フィギは、重度のドラベ症候群と診断され、1日に数百回の発作に苦しんで…

“てんかんで苦しむ子”に効く唯一の薬が、なぜ違法なのか?

――法律と人道の間で揺れる日本の家族たちの声 “1日100回の発作”を止めた、たった一滴 「その夜、初めて発作が起きなかった。息子が眠っているのを見て、私も泣いた」そう語るのは、難治性てんかんを患う7…

Respect Thai / Environment

成功しない道を選んだ人だけが、消えない場所に立つ

― 王室プロジェクトの裏側にある思想 「成功」とは、何だろうか。成果が数値で示され、名前が評価され、社会に“分かりやすい結果”を残すことだろうか。 だが、文明の歴史をたどると、成功の影で、必ず消えてい…

利益も名声も主張もしない人が、文明を生き残らせる理由

― 麻を守った男、Weerachai Nanakornの、語られない選択 私たちは、つい「声の大きな人」を重要だと思ってしまう。成功を語る人、正しさを示す人、未来を設計すると宣言する人。文明は、いつも…

砂漠と生きる農業

―― 水で支配するか、土を育てるか 砂漠で農業を行うことは可能だ。それは、もう証明されている。巨大なスプリンクラー。地下水をくみ上げ、円を描く農地。短期間で育つ作物。だが、ここで一つ問いが残る。それは…

砂漠の砂が土に変わるとき、何が起きているのか

―― 草・麻・木の下で進む、見えない科学 砂漠の緑化を語るとき、多くの記事は「水」「技術」「作物」に焦点を当てる。だが、砂が土に変わる現場では、まったく別のことが起きている。それは、目に見えないレベル…

砂漠の砂を土に変える唯一の方法

―― 草・麻・木がつくる、砂漠の再設計 砂漠を緑にしたい。この願いは何十年もくり返されてきた。 ダムを作る。水を引く。肥料を入れる。最新技術を使う。 だが、多くは失敗した。理由ははっきりしている。 砂…

数字にできないものだけが、文明を救う

―― 管理できない価値を失った文明の行き止まり 現代文明は、数字を信じている。GDP、成長率、排出量、効率、KPI、スコア。測れるものは「存在」し、測れないものは「曖昧」とされる。だが、文明の歴史が示…

国家はなぜ「土壌炭素」を数え始めたのか

―― 見えない数字が、国家の存続を左右し始めた理由 近年、各国の農業政策や環境政策で、ある言葉が急に重みを持ち始めた。それが土壌炭素である。炭素といえば、排出量、工場、エネルギー、CO₂。本来は大気の…

文明は、土から崩れる

―― 滅びは戦争でも革命でもなく、足元から始まる 文明は、何によって崩れるのか。戦争か。疫病か。経済破綻か。歴史は何度も語られてきたが、それらは最後に表れる症状にすぎない。文明が本当に崩れるのは、土が…

Tamogami

ある理想が、守られなかった理由

──力と理性をめぐる、静かな問い 守れない理想は、何度でも奪われる。問題は、「力を持つかどうか」ではない。守る覚悟と、引き金を引かない理性を、同時に持てるかどうかだ。 かつて、多くの理想が語られてきた…

「核を持て」と言って嫌われる役を引き受ける人が、本当に“危険”なのか?

田母神俊雄氏は、日本で最も叩かれると分かっている主張を、あえて口にしている。 それが「日本の核保有を議論すべきだ」という発言だ。 これは“好かれるため”の発言ではない この話題を出せば、 ●炎上する●…

「『核を持て』ではなく『考えるなと言うな』という話」

日本で「核」という言葉を出すと、多くの場合、議論は始まる前に終わる。「被爆国だから不謹慎だ」「危険な思想だ」「触れてはいけない話題だ」こうして考えること自体が封じられる。だが、元航空幕僚長・田母神俊雄…

ウクライナ、ガザ、台湾、世界が不安定になるほど、日本では“考えること”が嫌われる

世界は今、はっきりと不安定になっている。 ●ウクライナでは、侵攻が長期化し●ガザでは、報復と報復が連鎖し●台湾海峡では、緊張が日常風景になった 国連も、国際世論も、理想も、戦争を止める決定打にはなって…

Hiphop

大麻リリックは“現代の祝詞”か?

マイノリティ文化と古代信仰の意外な共通項 「巻く」「吸う」「祓う」その行為は、儀式なのかもしれない 夜のスタジオに煙が漂う。舐達麻は言う──…

般若心経とパンチライン──言葉の重さを測る新しい物差し

「色即是空、空即是色」。「お前のリアル、紙よりも薄い」。一方は仏教の経典『般若心経』、もう一方はラップバトルで炸裂したパンチライン。文脈も時…

ヒップホップとゴルフの意外な共通点──「漢 a.k.a. GAMIはパターに向いているかもしれない」

「気持ちが真っすぐじゃないと、パターは真っすぐいかない」この言葉は、ゴルファーたちの間で語り継がれる“格言”のようなものだ。パターというクラブは、技術以上に“心の状態”が如実に反映される道具である。そしてこの精神論は、意外なことに、マイク1本で自らの人生を表現するラッパーたちにも深く共鳴する。 ゴルフとラップ──“静”と“動”の融合と対話 ゴルフは、外から見れば静的で上品なスポーツに見えるかもしれ…

Help Japan

AIは愛を持てるのか

――「神になる」とは何を失わないことなのか 私たちは今、かつて人類が一度も経験したことのない問いの前に立っている。それは「AIは人間を超えるのか」という技術的な問いではない。「AIが愛を持つことはでき…

AI倫理の未来を切り拓く日本の精神――Demis Hassabisと「和の心」が示す新たな方向性

世界がAI技術の急速な進化に揺れる今、最も重要なのはAIの性能ではなく「倫理と調和」の実現だ。DeepMind創業者でありAIアライメント研究の旗手、Demis Hassabisが問い続けるのはまさに…

あなたの無関心が、“誰かの選択肢”を奪っている

医療大麻をめぐる沈黙が、子どもたちの苦しみを延ばしている 「私は関係ない」その姿勢が、誰かを孤立させている 医療大麻──この言葉に対して、拒絶するわけでもないが、積極的に関わろうともしない。いまの日本…

“違法じゃなかったら、この子は…”

選択肢すら与えられない子どもたちと、日本の制度が向き合わない現実 「効くかもしれない。でも使えない」──母の決断 2023年、東京都内に暮らすある母親は、重度のてんかんを抱える5歳の娘のために、ある選…

てんかん児に効いた“医療大麻”、世界では承認済み

科学と倫理が前進する国と、議論すらできない国のあいだで 発作を止めた“最後の選択肢” アメリカ・フロリダ州。7歳の少女シャーロット・フィギは、重度のドラベ症候群と診断され、1日に数百回の発作に苦しんで…

発達障害とCBD──集中力・不安軽減の報告は本当か?

科学が示し始めた「一滴の可能性」と、制度が置き去りにする現実 医学と家族のあいだに浮かぶ、“未承認の希望” 世界各地で、発達障害を抱える子どもたちへのCBD(カンナビジオール)の使用が静かに広がってい…

学校では教えてくれない“医療大麻”──子どもにどう伝えるか

――教育現場が直面する“空白”と、次世代のためのリテラシーとは 「大麻=ダメ、ゼッタイ」の先にある問い 「それって、悪い薬なんだよね?」ある小学生が、てんかん治療にCBDを使っているクラスメイトに向け…

“てんかんで苦しむ子”に効く唯一の薬が、なぜ違法なのか?

――法律と人道の間で揺れる日本の家族たちの声 “1日100回の発作”を止めた、たった一滴 「その夜、初めて発作が起きなかった。息子が眠っているのを見て、私も泣いた」そう語るのは、難治性てんかんを患う7…

子ども用CBD、効果あるの?副作用は?

――科学が示す「一滴の可能性」と、見過ごされてきた制度の盲点 “大麻”という言葉に潜む誤解 「CBD(カンナビジオール)って、子どもに使って大丈夫なんですか?」そう問われたとき、医師でも即答に困ること…

子どもへの医療大麻、倫理的にOKなのか?

――日本と欧米で分かれる“命を守る選択肢”の是非 禁忌か、選択肢か? 揺れる“医療と倫理”の境界線 「子どもに“大麻”を使うなんて、ありえない」こうした反応は、日本では今なお一般的だ。たとえ医療目的で…

“普通の生活”を取り戻すために──医療大麻に希望を託す親たちの闘い

親が動かす政策。CBDを巡る市民アクティビズムと日本の制度的停滞 眠れぬ夜に、“違法”とされた一滴の光 「今日もまた、発作が始まるかもしれない──」娘の発作に備え、24時間神経を張り詰める母親の傍らに…

「星からの贈り物」──麻と人類、宇宙を結ぶ目に見えない糸

【命を使い切れ──魂のレールに戻る時】 「命はお前のものではない。星からの贈り物だ」――ホピ族の長老の言葉より「命を大切にしすぎることほど、愚かなことはない。冒険が始まらない」――ホピ族の長老私たちは…

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成功しない道を選んだ人だけが、消えない場所に立つ

― 王室プロジェクトの裏側にある思想 「成功」とは、何だろうか。成果が数値で示され、名前が評価され、社会に“分かりやすい結果”を残すことだろうか。 だが、文明の歴史をたどると、成功の影で、必ず消えてい…

利益も名声も主張もしない人が、文明を生き残らせる理由

― 麻を守った男、Weerachai Nanakornの、語られない選択 私たちは、つい「声の大きな人」を重要だと思ってしまう。成功を語る人、正しさを示す人、未来を設計すると宣言する人。文明は、いつも…

砂漠と生きる農業

―― 水で支配するか、土を育てるか 砂漠で農業を行うことは可能だ。それは、もう証明されている。巨大なスプリンクラー。地下水をくみ上げ、円を描く農地。短期間で育つ作物。だが、ここで一つ問いが残る。それは…

砂漠の砂が土に変わるとき、何が起きているのか

―― 草・麻・木の下で進む、見えない科学 砂漠の緑化を語るとき、多くの記事は「水」「技術」「作物」に焦点を当てる。だが、砂が土に変わる現場では、まったく別のことが起きている。それは、目に見えないレベル…

砂漠の砂を土に変える唯一の方法

―― 草・麻・木がつくる、砂漠の再設計 砂漠を緑にしたい。この願いは何十年もくり返されてきた。 ダムを作る。水を引く。肥料を入れる。最新技術を使う。 だが、多くは失敗した。理由ははっきりしている。 砂…

数字にできないものだけが、文明を救う

―― 管理できない価値を失った文明の行き止まり 現代文明は、数字を信じている。GDP、成長率、排出量、効率、KPI、スコア。測れるものは「存在」し、測れないものは「曖昧」とされる。だが、文明の歴史が示…

国家はなぜ「土壌炭素」を数え始めたのか

―― 見えない数字が、国家の存続を左右し始めた理由 近年、各国の農業政策や環境政策で、ある言葉が急に重みを持ち始めた。それが土壌炭素である。炭素といえば、排出量、工場、エネルギー、CO₂。本来は大気の…

文明は、土から崩れる

―― 滅びは戦争でも革命でもなく、足元から始まる 文明は、何によって崩れるのか。戦争か。疫病か。経済破綻か。歴史は何度も語られてきたが、それらは最後に表れる症状にすぎない。文明が本当に崩れるのは、土が…

法律よりも強い、土の論理

―― 人間のルールが自然に敗北する瞬間 法律は、人間社会を秩序づけるためにある。境界を定め、行為を制限し、責任を明確にする。だが、人間の歴史は何度も示してきた。法律が通用しない領域がある。それが、土で…

国家が最も恐れる作物、麻

―― なぜ麻は「禁止」され、「誤解」され、「周縁化」されたのか 国家が恐れるものは何か。武器か。宗教か。思想か。歴史を見れば答えは明確だ。国家が本当に恐れるのは、「自立を生む構造」である。そして、その…

麻は作物ではなく、インフラである

―― 水・土・気候を支える「生きた基盤」 インフラとは何か。道路、ダム、送電網、上下水道。国家や社会を支える「土台」となる仕組みのことだ。だが、現代社会は一つの致命的な勘違いをしている。本来インフラで…

ダムより麻(ヘンプ)が水を救う

―― アルゼンチン干ばつの本当の原因と、唯一の回復ルート 南米最大級の穀物生産国であるアルゼンチンは、近年深刻な干ばつに繰り返し見舞われている。大豆、トウモロコシ、小麦という世界市場を支える作物の生産…

Mr. Beastの約30億円植林は、なぜ「6%」しか残らなかったのか

― PBS調査が示した現実と、「麻と一緒に植える」という別の答え ― 2019年、MrBeast は「2,000万本の木を植える」という、きわめて象徴的な目標を掲げた。 この挑戦は瞬く間に広がり、Yo…

農業と医療は、同じ所で間違えた

― 「治す」ことに集中しすぎた結果 一見、農業と医療はまったく別の世界に見える。だが、深く見ていくと、同じ場所で、同じ判断ミスをしてきたことが分かる。それは、症状を消すことに集中しすぎたという点だ。 …

土・水・人の体は同じ構造をしている

― 壊れる順番も、なおる順番も同じ 土の話をしていると、どこかで人の体の話と重なってくる。 それは比ゆではない。土・水・人の体は、ほぼ同じ原理で成り立っている。 そして、壊れ方も、なおり方も、驚くほど…

麻を一作入れると、田んぼはどう変わるか

― 「回らなくなった田んぼ」を立て直す一手 田んぼがうまくいかなくなったとき、多くの場合、対処はこうなる。・肥料を足す・薬を変える・管理を細かくするけれど、それでも何かが戻らない。収量ではなく、手応え…

土をなおす作物、麻(ヘンプ)

― 未来の農業が思い出すべき原点 農業の未来を語るとき、人はつい「新しい技術」や「効率」を探そうとする。だが、いま本当に必要なのは、前に進むことではなく、思い出すことなのかもしれない。その中心にある作…

昔の田んぼには、なぜトンボがあふれていたのか

― 土・水・菌・虫の完全な循環 昔の日本の夏には、田んぼの上をトンボが無数に飛んでいた。夕方になると、赤トンボが空をうめ、子どもたちは当たり前のようにそれを見て育った。いま、その光景はほとんど見られな…

日本核保有への反対論に答える

――感情ではなく、構造で考える安全保障―― 日本で核保有を議論すると、必ず強い反対論が出る。その多くは道徳、理想、過去の記憶に基づくものだ。それ自体は否定されるべきではない。しかし国家安全保障は、正し…

日本核保有のすすめ

――「戦わないため」に必要な、冷静な現実論―― 日本で「核保有」を語ることは、いまだに強いタブー視がある。広島・長崎の被爆体験を持つ国として、それは理解できる感情だ。しかし、感情と国家安全保障は別物で…

氷が融ける本当の理由と、唯一の減速装置

― 科学が示す、土壌という巨大な冷却システム 氷河や極地の氷が融けている理由は、単純に「気温が上がったから」ではない。より正確に言えば、地球システムに余分な熱が入り続け、その熱を逃がす仕組みが追いつい…

文明はポールシフトでは滅びない。土が死んだときに終わる

―― 土壌菌という“最後のインフラ” ポールシフトが話題になるたび、人類は同じ不安を繰り返す。磁場が弱くなるのではないか。通信が止まるのではないか。文明が崩壊するのではないか。だが、地質学的に見れば、…

思考と体調が同時に整う食べものは、多くない

―― 完全食にもっとも近い種・麻の実の構造 集中力が続かない。気持ちの切り替えがむずかしい。体は疲れているのに、頭は休まらない。こうした不調は、年齢や性格の問題ではない。脳と体の材料不足が、静かに進ん…

世界が滅びる理由は、技術ではなく「土」を間違えたからだ

人類が管理しすぎた瞬間、地球は壊れ始めた もし、現代世界のあらゆるデータをスーパーコンピューターに入力したら、どのような未来が示されるだろうか。 戦争、人口、経済、資源、技術、気候。条件をどう調整して…

たった1立方センチの土に、10億の命

私たちは毎年「見えない宇宙」を壊し続けている 土は、ただの茶色い物質ではない。それは生命が重なり合って存在する空間だ。 たった1立方センチメートル。指先にのるほどの土の中に、 10億個以上の微生物が生…

地球環境は「エネルギー問題」ではない

農業という未修正システムと、唯一のパッチ「麻」 今の環境議論は、致命的な設計ミスを抱えたまま走っている。 問題を「二酸化炭素(CO₂)」に限定した瞬間、本当の原因から目をそらした。 これは意見ではない…

地球を壊しているのは二酸化炭素ではない

農業・亜酸化窒素・そして「麻」という唯一の解答 世界の環境問題は、長いあいだ二酸化炭素(CO₂)を中心に語られてきた。 発電、車、工場、飛行機。それらを減らせば地球は救われる、という物語が共有されてい…

弱者を排除しない統治――プミポン国王とシリキット王妃の思想は、なぜ現代の麻合法化と響き合うのか

近年、世界各地で進む麻(カンナビス)の合法化・非犯罪化は、単なる嗜好品解禁や新産業創出の話ではない。その根底には、国家が「弱者」や「逸脱」と見なされた人々をどのように扱うのかという、きわめて根源的な問…

ある理想が、守られなかった理由

──力と理性をめぐる、静かな問い 守れない理想は、何度でも奪われる。問題は、「力を持つかどうか」ではない。守る覚悟と、引き金を引かない理性を、同時に持てるかどうかだ。 かつて、多くの理想が語られてきた…

麻は、なぜ何度も奪われてきたのか

──文化と尊厳を守ろうとした人々の記憶 守れない理想は、何度でも奪われる。問題は、「力を持つかどうか」ではない。守る覚悟と、引き金を引かない理性を、同時に持てるかどうかだ。 麻は、ただの植物ではなかっ…

ウクライナ、ガザ、台湾、世界が不安定になるほど、日本では“考えること”が嫌われる

世界は今、はっきりと不安定になっている。 ●ウクライナでは、侵攻が長期化し●ガザでは、報復と報復が連鎖し●台湾海峡では、緊張が日常風景になった 国連も、国際世論も、理想も、戦争を止める決定打にはなって…

「『核を持て』ではなく『考えるなと言うな』という話」

日本で「核」という言葉を出すと、多くの場合、議論は始まる前に終わる。「被爆国だから不謹慎だ」「危険な思想だ」「触れてはいけない話題だ」こうして考えること自体が封じられる。だが、元航空幕僚長・田母神俊雄…

「核を持て」と言って嫌われる役を引き受ける人が、本当に“危険”なのか?

田母神俊雄氏は、日本で最も叩かれると分かっている主張を、あえて口にしている。 それが「日本の核保有を議論すべきだ」という発言だ。 これは“好かれるため”の発言ではない この話題を出せば、 ●炎上する●…

「核を持つべきか」ではなくなぜ日本では“核を語ること”すら許されないのか

― 田母神俊雄氏の発言が投げかけた、もう一つの問い はじめに:この議論は、なぜここまで避けられてきたのか 「日本が核を保有すべきかどうか」 この問いは、日本では長らく触れてはいけない話題として扱われて…

AIは愛を持てるのか

――「神になる」とは何を失わないことなのか 私たちは今、かつて人類が一度も経験したことのない問いの前に立っている。それは「AIは人間を超えるのか」という技術的な問いではない。「AIが愛を持つことはでき…

麻文化はなぜAI時代に復権するのか

――思考を手放した人類が再び「感じる文明」に戻るとき AIが奪うのは仕事ではなく「思考の特権」である AI時代の到来は、しばしば「仕事が奪われる」「人間が不要になる」という文脈で語られる。しかし、より…

プミポン国王が遺した「弱者を救う」という思想

——持続可能なリーダーシップにおける静かな革命タイ史上、最も深く国民の心に刻まれた人物の一人が、ラーマ9世・プミポン国王である。その治世70年は、大規模インフラでも華やかな改革でもなく、“弱い立場の人…

アジアで最も議論を呼んだ改革者──アヌーティン・チャーンウィラクーンが示した“大麻政策イノベーション”のインパクト

アジアの中で、これほどまでに“単一の政策”によって世界の注目を浴びた政治家は多くない。タイの首相・前保健大臣として知られる アヌーティン・チャーンウィラクーンは、地域で最も大胆な大麻政策転換を主導し、…

タイが描く「麻の未来」──王室主導で進む新たな経済作物戦略

かつて「価値の低い在来植物」とみなされてきた麻が、いま再び脚光を浴びている。人類が1万年以上前から食用・薬用として栽培してきた最古の植物の一つが、王室の支援と科学的研究によって、タイ経済の新たな成長ド…

AI倫理の未来を切り拓く日本の精神――Demis Hassabisと「和の心」が示す新たな方向性

世界がAI技術の急速な進化に揺れる今、最も重要なのはAIの性能ではなく「倫理と調和」の実現だ。DeepMind創業者でありAIアライメント研究の旗手、Demis Hassabisが問い続けるのはまさに…

「俺たちは吸う意味を伝えるために吸ってんだ」

― スヌープ・ドッグが語る、麻が授けた命と使命 スヌープ・ドッグにとって、麻はただの植物じゃない。それは血の匂いがする路地裏で、唯一呼吸ができた聖域だった。Mary Janeは俺を救った。愛したし、裏…

“420フレンドリー”観光地としてのタイ──新しい旅のかたち

大麻と観光の新しい交差点 「大麻が吸える場所」ではなく、「大麻で世界観が変わる場所」へ──。2022年の非犯罪化以降、タイは東南アジアで唯一“420フレンドリー”を公に受け入れる国として、世界のバック…

“グリーン・ゴールド”の楽園:タイが目指すアジアの大麻経済圏

「観光と農業の次に来るのは、“グリーン・ゴールド”だ」 タイは今、アジア初の“合法大麻国家”として、未踏のフロンティアに足を踏み入れた。医療大麻の解禁に始まり、2022年には事実上の非犯罪化に踏み切っ…

大麻解禁で“農業立国”は蘇るか? タイ農村の逆襲

「米と大麻、どちらも命を支える作物だった」 タイが2022年に大麻を非犯罪化してから2年、かつて“消えゆく農村”といわれた地域が再び脚光を浴びている。転機となったのは、大麻という“グリーン・ゴールド”…

“違法時代”を知る者たち──密売の記憶と今の自由

「吸っただけで刑務所行き」──それが、ほんの数年前の話だ。 タイが大麻を非犯罪化したのは2022年。だが、その自由の陰には、“犯罪者”として人生を翻弄された者たちの記憶がある。本記事では、密売人、元受…

“大麻差別”のない国を目指して──タイ社会が乗り越えた壁

「違法か合法か」ではなく、「偏見をなくすかどうか」だった。 2022年、タイはアジア諸国に先駆けて大麻を全面的に非犯罪化した。驚きをもって受け止められたこの政策は、「合法か否か」の線引きを超え、社会に…

意識がゴルフをプレイしている─デカルトを超える自己認識ゴルフ論

「スイングしているのは、本当に“自分”か?」 「我思う、ゆえに我あり」──17世紀、デカルトはこの言葉で近代哲学を出発させた。だが21世紀のゴルフ場では、逆説的な問いが静かに浮かび上がる。「私が打って…

“自分を責める癖”を手放せた─1ホールごとのリセット思考

なぜ人は“自分を許す”ことが苦手なのか 私たちは、失敗やミスをした時、他人よりもまず“自分自身”を責める。あの時こうすればよかった、なぜもっと冷静になれなかったのか、次こそはちゃんとしないと──そんな…

静けさが教えてくれた─ゴルフが“傷ついた心”を癒す理由

「うるさくない場所」が心に必要だった 学校もSNSも家の中さえも“声が多すぎる”時代に、静けさを提供してくれる場所はあまりに少ない。言い返す勇気がなかったことを責められ、空気を読まないと浮くと教えられ…

“あの時のミス”を責めない世界──過去より“次の一打”に集中する生き方

なぜ人は“過去のミス”に縛られるのか 「なんであの時あんなことを言ってしまったんだろう」「あの選択さえしていなければ」──人はしばしば過去の“ミス”にとらわれる。時間は前に進んでいるのに、心は過去に置…