たった一人の女の子のために闘う!!

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“大麻取締法の改正に伴い、CBD製品に含まれる残留THC上限値が設定されることになりました。CBDは大麻草から抽出される為、どうしても微量のTHCを含有します。(CBD製品に残存するレベルのTHCについては人体に悪影響はありません) 問題はこの数字が欧米諸国の1000倍厳しい値で計画されていることです。新基準では海外で流通しているCBD製品は基本的に麻薬に該当します。CBD製品や原料は全て輸入なので、このままだと10月1日以降、日本のCBD製品の大半は禁止されることになります。CBDには病院の処方薬では対処できない症状を和らげる効果があります。難治てんかんだけでなく、不安、うつ、慢性の痛みなどに対して沢山の方が恩恵に預かっています。厚労省の判断はそういった患者の迫害であり、ガザへの空爆と本質的には変わりません。 この問題に多くの関心が集まり、政治的な解決に導かれることを切に願っています。”
物質社会の中で日本人が失いつつあるものに、かつて日本人が持っていたあらゆるものに神を感じ、自然と調和するきめこまやかな文化がある。それらは大麻と共にあった。それは大麻が日本人の暮らしと共に精神を支える基層文化のひとつとして、赤ちゃんが産まれるときのへその緒を大麻の糸で切り、麻の葉柄の産着で邪を祓い健康を願い、お食い初めに茎を箸にし、麻の実を食べ、お盆には茎を燃やしてその煙で先祖が帰って来れるように道を作り、茎を足に見立てたきゅうりの馬で出来るだけ早く帰って来れるようにし、茄子の牛でゆっくりあの世に戻ってもらうようにし、結納では「夫婦仲良く共に白髪が生えるまで添い遂げる」と言う意味を持つ〈共白髪〉として使われ、新築の地鎮祭では土地の浄化、棟上げ式にはお護りでとして、そして茅葺き屋根の土台や壁材や漆喰に使う。そして亡くなる時は棺桶に結びつけ、三途の川では杖としてあの世に向かう。生から死まで節目節目には必ず必要なものが大麻だった。
まさしくカオス。築地川銀座公園は混沌とした雰囲気に包まれていた。雷雨をともなう大雨が少しおさまりはじめた夕暮れ時、普段交わることない人たちが集まった理由は19時からはじまる東京都知事候補・田母神としおの最終演説だ。スーツ姿、ドレッドヘアのラスタマン、10代とおぼしき女性、買い物袋を提げた子連れの主婦、、、。公園のそこらかしらで日本の国旗が大小さまざまに揺れている。
右翼や左翼、革新や保守、そして普段は政治に関心のない層、そして思想的に対立している人たちが、普段のこの時間は人気まばらな公園に数千人規模で溢れている。
演説用に公園前に乗り付けられた特別仕様のウィングカーのステージには、コメディアンのせんだみつお氏、俳優の西岡徳馬氏、デヴィ夫人、衆議院議員鈴木あつし氏、カリスマ国際情勢YouTuberの及川幸久氏、シンガーソングライターのSAYA氏、令和のタケちゃんこと後藤たけし氏、ミュージシャンの梶原弘行氏、日本のための選択肢の中村和弘氏、ニッポンおかみさん会会長で浅草おかみさん会の冨永照子氏、新党やまとの小林こうき氏、参政党の山中泉氏といった選挙期間を通じてさまざまな場所での演説会の応援に駆けつけた著名人たちと田母神としお候補。
それぞれがそれぞれの田母神としお候補への想いと日本への想いを乗せて演説するたびに公園に集まった聴衆から怒号のような声援や甲高い叫び声のような声援、拍手が湧き起こった。1番の盛り上がりは20時までと決められた演説時間の最後の最後にやってきた。田母神としお候補がマイクを握り、選挙戦最後の演説をはじめると一瞬の盛り上がりと一言も聞き逃さないような静寂。そして歓喜へと変わっていく。会場を揺らすような巻き起こる田母神コールの大声援の中、田母神としお候補の首に大麻から生み出された龍が巻かれ、「コレは大麻、大麻で作ったんですよ、みなさん」の呼びかけに田母神コールが無くなり一瞬の戸惑いが聴衆に生まれた。大麻は悪いものではない、大麻は薬物ではない、そんなイメージを植え付けられたもの、神社に必要なもの、石油でできるものはすべて大麻でできる、、、。すでに時間をオーバーしそうな中で最後の最後に大麻の必要性を訴える田母神候補に戸惑いながらも声援と拍手が段々と増え続け、そして一体化していった。カオスが融合に変わった瞬間だった。
「大麻は大東亜戦争までは神社のしめ縄などを始めとして日本国民の生活と密接にかかわってきた。しかし戦後神社弱体化と張力に強い大麻糸の代わりに米国の鋼線を使わせる意図をもってGHQが、大した毒性もないのに薬物に指定した。だから現在大麻を薬物に指定している主要国は日本と韓国だけである。もうそろそろ大麻の薬物指定を解除してもいいのではないか。」
田母神としお氏のXでの発言が50万を超える炎上状態となり賛否両論さまざまな意見が飛び交い、トレンド入りした。日本において大麻は「ダメ絶対」とイメージされる絶対悪の対象であり、いわゆる保守陣営の代表的な人物とされる田母神としお氏から発信される言葉としては思いもよらないメッセージであり、なりすましや乗っ取りすら疑われる騒動となったが、本人自らの発信であることがわかると、今度は洗脳や痴呆まで疑われることとなった。大麻容認を発言することでこれまでの支持層は大きな失望感の元、少しずつ彼の元を去っていった。
これまでの支持者が彼の大麻容認に反対し、揶揄し、発言を控えるようにアドバイスする中でも大麻に対する好意的な態度は変わらず、その決意を前面に日本の首都東京の首長を決める東京都知事選への出馬を表明する。「災害に強い東京」「国家の自立」「都民税の減税」などの公約とともに大麻栽培を公約の一つとし、「大麻栽培は都知事の権限で承認。大麻は法律違反だが栽培は都道府県知事の承認。衣類などでは需要がある。戦前はずっと使っていた。占領下でアメリカに強制された」と発言する。そして実際に選挙公約として「日本人としての自身と誇りを持たせる教育の実施」を公約として掲げる中で大麻草栽培をあげ、日本の根底にある基層文化としての大麻への理解を示した。大麻容認が公約に盛り込まれたことでこれまでの支持層からの反発はさらに増大し、選挙事務所には1000件近くの抗議や非難、恫喝といった電話やメールが殺到することになった。それでも大麻容認を訴え続けることでこれまでの支持層はほぼ居なくなる危機的な状況へと変わっていった。
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