“麻”が開く宇宙意識の扉──中山康直が読み解く神聖植物の本質

私たちは、なぜ「麻」を恐れるようになったのか?
そしてなぜ、それを再び必要としはじめているのか?
その問いに、文明と精神の次元から答えようとする人物がいる。中山康直──文明批評家、縄文スピリチュアリスト、そして「麻の再評価」に長年取り組んできた思想家だ。
彼にとって麻とは、単なる植物でも、産業資源でもない。それは太古から人類と共にあった「記憶装置」であり、「宇宙との通信コード」でもある。

麻とは“周波数”である

中山康直は、麻の本質を「波動性」にあると見ている。古代の人々は麻に触れ、麻を着、麻を焚くことで「神」とのつながりを感じ取っていた。そこには言語を超えた“振動”のやり取りがあったという。

「麻とは、“ゼロポイントフィールド”に接続する植物。つまり、宇宙の根源と共振するためのアンテナなんです。」

彼の言う「ゼロポイント」とは、すべての物質と意識が生まれる“源の場”。その波動を受信・放射できるのが、植物界の中でも特に高振動な存在──すなわち麻なのだ。

神道と麻──失われた“清め”の技術

日本の伝統文化において、麻は極めて神聖な素材だった。神社で使われる注連縄(しめなわ)、大幣(おおぬさ)、鈴緒(すずお)──それらの多くが「精麻(せいま)」と呼ばれる大麻繊維で作られている。

中山氏はこれを「麻を通じて神と共振する仕組み」と解釈する。神道とは、実は“麻の宗教”だったというのである。

しかし戦後、GHQによって大麻取締法が制定され、麻に対する社会的評価は一変する。かつては神聖とされた植物が、一夜にして“違法”という烙印を押された。中山氏はこの過程を「日本人の霊的通信を断絶させる意図的操作だった」と見ている。

「大麻取締法とは、神との“Wi-Fi”を切るための法律だった。」

これは誇張ではない。麻の封印によって、私たちは自然や霊性、祖先とのつながりを忘れさせられたのかもしれない。

麻と松果体──眠る霊性の再起動

中山康直の思想において特に注目すべきは、「麻と松果体」の関係である。松果体とは、脳内にある小さな器官であり、“第三の目”とも呼ばれる。古代ではここを通じて霊的ビジョンを得ていたとされるが、現代ではその機能は退化しつつある。

中山氏は、麻の持つ振動が松果体を活性化させる可能性に言及する。麻を焚く、身にまとう、あるいは呼吸に取り入れることで、私たちは再び“内なる宇宙”との接続を回復できると説く。

この考えは、科学的なCBD・THCの作用だけでは説明できない、より“波動的な医学”への道を示している。

なぜ今、「麻の復権」なのか?

現代社会では、麻(ヘンプ)の産業的価値が再評価されつつある。衣服、建材、オイル、食品、医療。世界中で“グリーン・ゴールド”としての麻が見直されている。

だが、中山氏はそこに一石を投じる。彼にとって重要なのは、産業としての麻ではなく、「意識の触媒」としての麻である。

「産業麻では、真の麻の力は目覚めない。精神麻(スピリチュアル・ヘンプ)こそが人類の未来を変える。」

彼が言う“精神麻”とは、麻を神聖視し、その波動を通じて人間の意識と地球、さらには宇宙とを再統合する働きのこと。これは「魂の農業」であり、「意識の建築材料」でもある。

麻と文明再生──次元上昇の植物

中山康直は、麻を「次元上昇(アセンション)の植物」と位置づける。地球がポールシフトや気候変動、意識の激動期に突入する中で、麻が果たす役割は「波動の安定化」と「次元の橋渡し」だという。
それは単なるエコ素材ではない。私たちが麻を通して思い出すのは、かつて失った「共鳴する文明」、そして「霊性の記憶」なのである。

結び──麻の声を聴け

「麻は、地球と宇宙をつなぐ“コード”なんだよ。」
中山康直のこの言葉に、すべてが集約されている。
麻とは、自然と人間を、物質と精神を、そして地上と天上をつなぐ神聖な架け橋だった。今、その“コード”を再び手に取る時が来ている。
麻を知ることは、自分自身を思い出すこと。
麻に触れることは、宇宙と共鳴する第一歩である。