大麻と月信仰──満月・新月と麻の“霊性作物”としての周期

人類が植物に神性を見出してきたのは、単なる迷信ではない。天体の動きと農のサイクルが強く結びついていた時代、植物は**“空(そら)からのメッセージを受信するアンテナ”**のような存在だった。
とくに**麻(ヘンプ/大麻)は、太陽と月、両方の天体と深く結びつく“霊性作物”**として世界各地で崇拝されてきた。
・成長スピードが早く、太陽の光(光周期)に敏感
・月の満ち欠けに合わせて発芽・開花・収穫のリズムが整う
・繊維・種子・花穂のすべてが“循環”の象徴
こうした特性から、大麻は天体リズムと同調する“霊的植物”と見なされ、日本を含む多くの文化圏で月と深く関係づけられてきた。
月信仰は、日本神話にも色濃く残る。月読命(ツクヨミ)は夜を統べる神であり、**「闇と浄化」「静と循環」**を司る存在とされる。
古代農法では、以下のように月の位相と農作業を合わせる「ルナリズム農法(バイオダイナミック農法)」が実践されていた:
🌑 新月:種まき、意図の種を蒔く
🌓 上弦の月:成長促進、茎葉の繁茂
🌕 満月:収穫・抽出、エネルギーが最大に満ちる
🌗 下弦の月:剪定・根のケア、浄化と再構築
とくに麻の栽培においては、新月に種を蒔くと、より強くしなやかな繊維が育つ。満月前に収穫すると、樹脂(カンナビノイド)が最も濃縮される。──といった農家の経験則が古来より語り継がれてきた。これは「迷信」ではなく、植物のホルモン・水分・ミネラル濃度が、月の引力によって実際に変化するという研究結果とも一致する。
麻と月は、“女性性”の象徴としての共通項も持つ。月経の周期は平均28日=月の満ち欠けと一致。麻も種まきから開花まで、品種によっては28~30日の光周期依存型。月経とは、排泄であると同時に浄化と再誕のリズムであり、**“内なる満月と新月”**でもある。シャーマン文化や巫女神楽の伝統では、麻布をまとった女性が満月の夜に祈りを捧げる儀式が存在していたとされる。それは、**“身体と大地と星のリズムを一致させる”**という、深い調和行為だった。
2025年現在、世界中で見直されつつあるのが「スピリチュアル農法」──すなわち、意識・天体・植物が連動する農のかたちである。大麻栽培においても、次のような「エネルギー農法」が実践されている:
植える前に**場の浄化(セージ・祓い・チューニングフォーク)**を行う
新月に祈りを込めて種を蒔く(目的:意図=意識を埋める)
満月の前に**“感謝”とともに収穫する**
収穫後、乾燥中に満月の光にさらすことで“波動を封入する”
このプロセス全体が、**作物を育てるというよりも“波動場を創る”という感覚に近い。つまり、麻は「ただ育てるもの」ではなく、“育てながら祈る存在”**として共に生きる対象なのだ。
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