2021年4月23日の「第五回 大麻等の薬物対策のあり方検討会」以降、「畑に入ると、空中に浮遊した大麻成分を吸い込んでしまい、酔っ払ったような症状」(厚労省 パンフレット「大麻栽培でまちおこし!?」より)はないとされているが、栃木県の麻農家の間では収穫時の長時間の労働による麻酔いや泣き止まない赤ん坊を麻畑に連れていくと落ち着くといったことが知られていた。麻酔いがない根拠として収穫後の麻農家の尿からTHCが検出されなかったことがあるが、近年は低THC品種であるトチギシロの栽培に全面的に切り替えていること、そして麻酔いはTHCによるものではない可能性もある。THCAが脱酸素化してTHCになるのだが畑での収穫時はTHCAだ。麻酔いの原因は大麻に含まれるテルペンによる可能性は十分に考えられる。麻酔いがある、あるいはあったことは歴史的な事実でもあり、今後トチギシロ以外の品種や体感があるといわれるTHC0.25%を超える品種栽培時には麻酔いが復活する可能性は否定できない。