日本核保有のすすめ

――「戦わないため」に必要な、冷静な現実論――

日本で「核保有」を語ることは、いまだに強いタブー視がある。
広島・長崎の被爆体験を持つ国として、それは理解できる感情だ。

しかし、感情と国家安全保障は別物である。
国は「願い」では守れない。守れるのは「構造」だけだ。

本稿は、核を礼賛するためのものではない。
むしろ逆だ。
戦争を回避するために、日本は核を持つべきかという、現実的な問いを扱う。

世界秩序は「核」によって成り立っている

現在の国際秩序は、理想や国連決議ではなく、核抑止によって支えられている。

核兵器を保有する主な国は以下の通りだ。

アメリカ
ロシア
中国
北朝鮮
フランス
イギリス

重要なのは、核保有国同士が全面戦争をしていないという事実だ。

・先に攻撃すれば自国も壊滅する
・勝者が存在しない
・そのため「攻めない」という判断が働く

これが核抑止の現実である。

抑止とは「使わないために持つ力」

核兵器の本質は、使用ではない。

・使えないからこそ意味がある
・存在するだけで相手の判断を止める
・最後の一線として機能する

反撃能力を持たない国は、常に攻撃シミュレーションの対象になる。

日本は「守られている国」ではなく「委ねている国」

日本は日米安全保障条約により、
アメリカの核の傘の下にあるとされている。

だが、ここには現実的な疑問がある。

・アメリカは日本のために自国が核攻撃を受ける覚悟があるのか
・ロサンゼルスは東京のために犠牲になるのか
・ワシントンは大阪のために消えるのか

国家は感情では動かない。
自国の被害を最優先で考えるのが国家だ。

核を持たない日本は「攻めやすい構造」にある

現在の日本は以下をすべて備えている。

・世界有数の経済力
・高い科学技術
・地政学的に重要な位置

一方で、

・自前の最終抑止力を持たない
・反撃の上限が読めてしまう

軍事的には「価値が高く、リスクが限定的な国」と評価されやすい。

日本は「作ろうと思えば作れる国」である

日本はすでに以下の能力を持っている。

・高度な原子力技術
・ロケット・ミサイル関連技術
・精密加工・管理能力

つまり、

・技術的に不可能なのではない
・政治的に選ばれていないだけ

核を持たないのは能力不足ではなく、選択の問題である。

被爆国だからこそ、核を管理できる

よく言われる反論がある。

・被爆国だから核を持つ資格がない

しかし逆に考えることもできる。

・核の恐ろしさを現実として知っている
・神話や理論ではなく体験として理解している
・感情ではなく抑止として扱える

核を最も慎重に運用できる条件を、日本は備えている。

核保有は好戦ではなく、抑制の選択

核を持つ国=戦争をしたい国、ではない。

・攻めない
・だが攻めさせない
・その意思を確実に伝える

核保有とは、戦争回避のための最終保険である。

結論

理想だけでは国は守れない。
力だけでも国は守れない。

必要なのは、

・現実を直視すること
・感情と安全保障を切り分けること
・最終責任を他国に委ねない覚悟

日本核保有の議論とは、
「核を持つかどうか」ではなく、
独立国家として最終判断を自ら引き受けるかどうかの問題である。