親や祖父母が亡くなったあと、なぜ残された人は同じ失敗をくり返してしまうのか


人が亡くなると、
体はこの世から消える。
けれど、
すべてが消えるわけではない。
残るのは、
・言葉
・態度
・価値観
・物事の判断のしかた
・「こうあるべき」という感覚
それらは、
形のないまま、
家族の中に残る。
多くの人は、
親や祖父母から
教えを受け取ったと思っている。
けれど実際に
引き継がれているのは、
・どう怒るか
・どう我慢するか
・どう人を責めるか
・どう自分を守るか
という
生き方の型だ。
型は、
言葉より深く、
理屈より早く、
体に染み込む。
親や祖父母が生きている間、
その人は
「重り」でもあり
「止める役」でもあった。
亡くなると、
・止める人がいなくなる
・基準が消える
・見られている感覚がなくなる
すると、
心の中に残っていた型が
自由に動き始める。
人は、
困ったときほど
新しい選択をしない。
安心できる
知っている型に戻る。
それがたとえ、
・人を責める型
・自分を正当化する型
・逃げる型
・支配する型
であっても。
それは、
間違っているからではない。
それしか知らないからだ。
ある時、
ふと気づく。
・親と同じ言い方をしている
・祖父母と同じ判断をしている
・昔、嫌だった態度を自分がしている
この瞬間、
多くの人はショックを受ける。
自分は違うと思っていた
同じ道は歩かないはずだった
でも、
ここがとても大事な地点だ。
同じ失敗をしてしまった時、
それは
終わりではない。
初めて、
自分の足で選べる場所に来た
という合図だ。
それまでは、
・気づかずに再現していた
・自動的に動いていた
今は、
気づいてしまった。
それだけで、
流れは変わり始めている。
この連鎖が止まるのは、
反抗した時でも
否定した時でもない。
止まるのは、
「これは、あの人の型だ」
「でも、今の自分には合わない」
と、
静かに分けた時だ。
責めない。
美化しない。
正当化しない。
ただ、
自分の人生として引き取らない。
亡くなった人の人生を
修正することはできない。
でも、
・同じ役を引き受けない
・同じ失敗を「必然」にしない
それはできる。
それが、
残された人にしか
できないことだ。
人が亡くなったあとに残るのは、
呪いでも
運命でもない。
未整理の型だ。
それは、
気づかれないままなら
くり返される。
でも、
気づかれた瞬間から、
選び直せるものになる。
同じ失敗をしたからこそ、
あなたは今、
分岐点に立っている。
それは不幸ではない。
連鎖を終わらせられる
最初の世代になった
ということだ。
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