子どもへの医療大麻、倫理的にOKなのか?

これらの国々に共通するのは、“薬物である”という理由だけで排除せず、個別の症例・科学的根拠・家族の意思をもとに「最善の選択」を探る態度である。それが、彼らの倫理であり、社会的合意形成の成果だ。
「医療大麻の導入には、科学的根拠に基づいた冷静な議論が必要です。特に、難治性てんかんなどの治療において、CBD製剤が有効であるというデータが蓄積されています。日本でも、患者のQOL向上のために、制度的な柔軟性を持つべきです」
医学倫理とは本来、「禁止か容認か」ではなく、「この治療は、子どもにとって最善かどうか?」を問うためのものである。
子どもを守るために、親が犯罪者になるような社会に、未来はあるだろうか?
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