RFK Jr.は、大麻の合法化を強く支持する数少ない大統領候補の一人だ。ただし彼のスタンスは、自由主義的な「使用の権利」だけを掲げるものではない。むしろ、大麻合法化によって得られる税収を活用し、全米に“癒しのセンター(detox centers)”を設立するという構想に重きを置いている。
「アメリカには依存症という静かなパンデミックがある。刑務所に人々を閉じ込めるのではなく、治癒を提供すべきだ」と語るRFK Jr.は、合法化によって不当な刑罰から市民を解放するだけでなく、その社会的副産物をポジティブに活用しようとしている。
彼の構想では、大麻への連邦課税を通じて得た財源を、薬物依存や精神疾患に苦しむ人々のための治療インフラ整備に投入する。これは、単なる規制緩和ではなく、公共のウェルビーイング(well-being)を再定義する試みだ。